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尚美学園大学 WEBトーク 音楽表現学科/シリーズ第1回〜私たちがめざす創造的アンサンブル
二本柳 麻由さん/芸術情報学部音楽表現学科ピアノコース3年/埼玉県立春日部女子高校出身 金子 真也さん/芸術情報学部音楽表現学科声楽コース3年/埼玉県私立埼玉栄高校出身 岡 宏美さん/芸術情報学部音楽表現学科管弦打楽器コース4年/埼玉県私立本庄第一高校出身 峯田 大輔さん/芸術情報学部音楽表現学科管弦打楽器コース4年/埼玉県私立浦和学院高校出身
アンサンブルの場が豊富。演奏から作品化まで、互いに協力し合える    
 
●峯田 ウチの大学の音楽表現学科には7つもコースがあって、違うジャンルの人や楽器が集まって演奏するアンサンブルの機会がたくさんあるね。
●岡 そうそう。ここ数年アンサンブルの機会が増えてきてるよね。私はフルートを専攻してるんだけど、アンサンブルのサークルで、去年からフルートデュオにプラスしてピアノコースの子と一緒に演奏会活動をしてるのね。フルート1色だったのが、ピアノ伴奏がついてバリエーションに幅がでて、全体的に華やかになった気がする。
●峯田 僕は打楽器を専攻してて、「総合演習」という授業の中で打楽器アンサンブルをやってるんだ。目標は毎年12月の定期演奏会かな。そこでは打楽器だけのクラシックを演奏したり、ガムランやストンプなど異色の音楽にもトライしてるんだ。去年、練馬区文化センターで演奏会をやったときなんか400人も観客が集まったし、今年はさいたま芸術劇場でやる予定だから気合いが入ってるよ! 夏には高校生や大学生が合同で開くパーカッションフェスティバルもあって、今はそれに向けて練習してるんだ。
●金子 へえ、楽しそうですよね。峯田さんはいろんなところで演奏してるみたいですけど、これまでで思い出に残ったステージはありますか。
●峯田 そうだなあ。2年前の2年生の時にジャズ&ポップスコースの学生と一緒に定期演奏会でセッションしたことかな。ボーカルとベース、ピアノ、サックスなんかと打楽器が一緒に「チュニジアの夜」っていう曲を演奏したんだ。楽器の種類が違うから、合わせるとなるとそれなりに時間がかかるんだけど、じっくり練習していくうちにいい感じになったよ。演奏している時の盛り上がりは想像以上で、とてもよかったな。みんなにも人前で演奏する喜びをどんどん味わってみて欲しい。
●二本柳 ピアノコースでは3年になって「伴奏法」の授業があって、そこで声楽や器楽と一緒に演奏する機会が増えてきたんです。それから、声楽コースの試験の時に伴奏をつけたり、コントラバス専攻でコンクールに出る人と、練習として一緒に協奏曲をやったりしてます。他にも、フルートの伴奏はよくやりますね。違った楽器や他のジャンルの人と一緒に音楽を共有するのは、とても刺激的で楽しいですよね。
●金子 僕はバリトンを担当してますが、声楽コースの場合は試験の時にピアノ伴奏がつくくらい。声の各パートが集まっての合唱はよくやるんですが、まだ他のコースと一緒にやることは少ないですね。ただいつかオーケストラをバックに歌ってみたい気持ちはあるので、アンサンブルはとても羨ましいですね。
●峯田 尚美はクラシックだけでなく、ジャズ&ポップスも学べるし、コースや専攻、楽器に関係なく交流できるから、ほんとうに時代に先駆けた教育を取り入れていると思う。それと音楽メディアコースや音楽ビジネスコースの学生たちが、演奏会を映像に撮ったり録音したり、DVDやCDに作品として収録する実習もやってるよね。編集録音機材に強い学生もいて、単に演奏するだけじゃなく、記録として作品に残すところまでを互いに協力しながらできる。こんな環境は他にはないんじゃないかな。
   
コースや専攻によってカラーはいろいろ。だからこそ、アンサンブルは面白い。    
 
●二本柳 ところで、峯田さんは打楽器の中でも何が得意なんですか。
●峯田 打楽器は何千種類もあって、大きくは皮を張ったものを叩く太鼓系、それとマリンバなどの鍵盤系とかタンバリンなどの小物系があるんだ。僕はドラムセットとか太鼓類、パーカッションだったら何でも叩けるよ。もともと中学校からドラムセットをやり始めて、高校の吹奏楽部でしっかりクラシックの基本をマスターしたかったんで、打楽器に集中してんだ。マーチングバンドで全国大会に出場した経験もあるし。岡さんは、フルートはいつから始めたの。
●岡 私も中学校から。見た目の良さに憧れて(笑)、フルートを始めたの。中学の吹奏楽部にはたまたま同じ学年に二人しかフルート希望者がいなくて、すんなり入れたのはラッキーだったな。高校で吹奏楽部の活動に打ち込んでたおかげで、実技が認められて大学に入学できたと思うの。
●金子 僕は高校の時から合唱部の活動を始めて、もっと極めたくて声楽コースに入ったんですが、大学で学びの領域がグンと広くなった感じがします。例えば高校の時だと簡単なイタリア歌曲しか知らなかったけど、今では日本語やフランス語、イタリア語、ドイツ語、ロシア語までの歌曲を歌うことがあるし、オペラとか音楽の背景についても知ることが多くなりましたね。
●二本柳 私は5歳の頃からピアノを習ってて、大学でもいい先生がいるところに行こうと考えてたんですよ。大学説明会でレッスンしていただいた時に、「この先生に教えてもらいたい」と憧れて、尚美への入学を決めたんです。
●峯田 うちの大学は本当にいろいろな音楽体験をもった学生が集まってるし、先生や先輩・後輩といった縦の関係、そして専攻を超えた横のつながりも持てるのがいいよね。アンサンブルはあたりまえだけど、学内外の音楽コンクールなどに参加することでどんどん顔も広がっていくし。この大学で学んでると、コースや専攻によってカラーがあるって感じない? 例えば僕の偏見かもしれないけど、管弦打楽器コースの中でもサックス専攻はわがままな人が多い傾向にある、とか(笑)。フルート専攻も見た目と違うでしょ?
●岡 ああ、確かに。フルートはおしとやかなイメージがあるけど、肺活量とか体力も必要だし、表現力が命なので、個性が強くないとできないかな。だから、活発な子が多いかも。ピアノとのアンサンブルでもフルートが体を動かしてリードする部分が大きいの。ただその分リードしてうまくいったときは最高!
●金子 声楽コースはハーモニーやリズム感覚を整えることが大切なので、わりと固まってるイメージがあるかも。
●二本柳 ピアノコースはその点、一人が好き、みたいなところがある。固まらずに個々がバラバラでいる傾向が強いですね。だけど、不思議と仲はいいの(笑)。
●峯田 みんな違うからこそ、アンサンブルをすると面白いよね。個性がより際立つというかさ。異質な人間同士がコミュニケーションできるし、それが音楽の最高の醍醐味だよね。それと他の楽器のいい音をたくさん聴いて、自分のデータとして身体にたくさんインプットしておくことが、いろんな人とアンサンブルするときにとても役立つと思うな。
   
4年次には自分の本当にやりたいことを極めて、社会とアクセスしよう。    
 
●金子 僕と二本柳さんは3年ですけど、今のうちにどんなことをしておいた方がいいと思います?
●峯田 僕は3年生までにかなり単位を取得したんだけど、できれば授業は多めに履修した方がいいと思うよ。その分4年の時には自分の好きなことや、社会につながる活動ができるから。僕の場合は卒業後も演奏会活動をしたいと思ってるから、学内だけじゃなく、師匠の先生にくっついて市民バンドの演奏活動に積極的に参加しているんだ。社会人の中には楽器屋さんや音楽関係者の方もいて、ひとつの市民バンドに参加すれば約50人の方と知り合いになれるでしょ。そうしたネットワークを持つことは将来に必ずつながると思うよ。
●岡 私も自分の反省も込めて、あの時もっとやっておけば良かったと思わないようにして欲しいな。ひとついえるのは、大変でも教職課程は履修した方がいいということ。私も峯田君同様、演奏活動を続けたいんだ。卒業後もフルート協会主催のレビューリサイタルやコンクールを目指していこうと思ってるし。だけど中学生にもフルートを指導しているし、そうした指導の道も可能性としては大きいと思うから、教職も必要なの。
●二本柳 私も教職を取っていて、演奏活動と並行して、音楽教室のピアノ講師か、学校の教員の道も探ってます。ピアノの技術を子どもたちの心を豊かにするような方向に生かしていけたらいいですね。
●金子 声楽コースの場合は他のコースとの接点があまりないんですが、今日、皆さんとお話してとてもいい参考になりました。もっと他コースの人と交わり、コラボレーションしていこうと思います。自分の“声”という楽器を極めて、卒業後もステージに立ちたいですね。
音楽系の大学をめざしてる受験生にアドバイスするなら、有名な大学より、大学に自分に合った先生がいるかどうかを見極めることが大切だと思いますね。実際、尚美にはとてもいい指導をしてくれる先生がたくさんいると思うので、オープンキャンパスに足を運ぶといいんじゃないかな?
●峯田 確かに、うちの大学は本人のヤル気にかかっていると思う。施設設備などの環境や優秀な先生は十分そろってるから、それを利用して貪欲に何でもチャレンジしていって欲しいよね。尚美は次の時代にマッチしたカリキュラムがあると思うし、大学側も新しいことを抵抗無くバックアップしてくれるからね。
●岡 今日はせっかく違う分野のメンバーが集まったんだから、今度機会があったら真剣にアンサンブルに取り組んでみようよ。
●一同 うん。ぜひ。
   
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7つのコースがあって
音楽表現学科はピアノ・声楽・管弦打楽器・ジャズ&ポップス・作曲・音楽メディア・音楽ビジネスの7つのコースに分かれています。専門を極めながらも、学科専門科目や学科共通科目などではコースに捉われない履修も十分可能。もちろん授業やサークルで他のコースの学生と交流したり、専攻以外の得意分野を伸ばすこともできます。
ガムランやストンプ
ガムランとは、インドネシアのジャワ島やバリ島で行われる、旋律打楽器を中心とした民族音楽のこと。ストンプとは速くて強いリズムの曲のことですが、ドラム缶やバケツなど身の回りにある生活用品を打楽器として演奏したりします。こうしたユニークな打楽器も取り入れて精力的に活動しています。
「伴奏法」
ピアノコースにおいて、声楽・器楽の伴奏法を学ぶ科目です。タイミングの取り方、フレーズの作り方、バランスの取り方、アンサンブルのポイントなどを学ぶと同時に、毎時間行われるソリストとの合奏を通じて貴重な音楽体験ができます。
映像に撮ったり録音したり
上福岡キャンパスではAVスタジオや録音スタジオを完備。AVスタジオはMAシステムとシンセサイザー・ミキサーによる音源制作やデジタル録音システムを活用し、高度な作品の創作が可能。録音スタジオはカメラによる撮影実習のほか、セットづくり、音響・照明設定など、映像作品をつくり上げるための演出技法をすべて学べます。
学内外の音楽コンクール
学内のホールで行われる音楽コンクールは、ピアノ、声楽、管弦打、ジャズ&ポップス、メディア、音楽企画部門で開催され、学生の音楽表現能力の向上を目的とします。他にも教授演奏会では、先生方の演奏を学内で聴くことができます。毎年秋に開催される尚美祭は、研究発表、コンサート、サークル活動の成果発表など、盛りだくさん。さらに毎年1回、学外のホールにて定期演奏会を開催。自分で表現したり、他の学生の表現に触れる機会がいっぱいです。
教職課程
尚美の教職課程で取得できるのは、中学校教職1種免許状(音楽)と高等学校教諭1種免許状(音楽)です。各コースの勉学と並行して行うことになるので、明確な目的意識と意欲が必要です。座談会に登場していただいた4人の学生は皆教職科目を履修しています。